SSブログ

潜水服は蝶の夢を見る [映画]

    2008.2.17          

    潜水服は蝶の夢を見る

    今年の アカデミー賞 に4部門でノミネートされている作品
     ノミネートされているもので日本公開済みのものは
      例年以上にとにかく少ないから
       この作品の現時点での価値はとても大きかった
        渋谷の スペイン坂 を駈け上がったのも
         久しぶりだった

    場所も言語も現代のフランス
     外国語映画賞の対象なのでは?
      と疑問もわくが
       まあ気にしないことにした

    日本語タイトルから受ける印象は
     難解な作品なのでは...?
      ところがその意味は
       始まって数分で解読できた
        そしてこの映画は
         とてつもなく大きいテーマを投げかけてくると
          覚悟するのもその数分でだった

    突然目覚め
     自分のおかれた運命を把握するまでの
      その時間がいかに恐ろしいかったか
       想像するまでもないけれど
        この監督は革新的なカメラワークで
         観客をも一緒にひとつの肉体に閉じこめてしまう

    片眼と聴覚以外の全ての感覚を奪われた
     一人の男の物語...
      実話なのだそうだが
       それさえもどうでもいいと思わせる
        力がこの作品にはあった

    記憶と想像力
     自分にはそれがある
      そう自覚するシーンにやられたな
       映像の素晴らしさは
        フランス産ならではか

    とてつもない挑戦が始まってからは
     ぐんぐん彼の肉体の中にさえも
      引き込まれていってしまった

    演ずる マチュー・アマルリック
     その風貌からか何故か親しみが湧く
      それも大きな要素だった
       次回作は 007 の敵役というから
        映画の世界って! だよな

    エマニュエル・セニエ
     エディット・ピアフから引き続きの出演
      とても大事な役だった
       サントラでは歌も披露している

    そして大事な大事な存在が
     マックス・フォン・シドー
      この人が涙を流すだけで
       他に何もいらないくらいの
        意味がある
         漬け物石みたいな人なのだ
          いつまでもスクリーンで観ていたい
           大事な人だ
   
    そして僕のお気に入りの
     トム・ウェイツ の曲が
      途中とエンドタイトルに聞こえてくる
       All The World is Green
        そして Green Grass
         グリーンが重なるのは
          意図的なのかな
           音楽は監督のシュナベール自身の選曲
            素敵なこだわりだな

    映像とトムの歌が重なりだしたら
     もう泣けてくるしかなかった
      この野郎! だよね
       他にも
        ジョー・ストラマーU2
         ニノ・ロータシャルル・トレネ そして ルー・リード も流れ
          音楽好きも唸るんだろう

    アカデミー賞でどんな評価がされるのか
     やはり大きな楽しみだね
      エディット・ピアフマリオン・コティヤール
       レミーのおいしいレストラン
        そしてこの作品
         血を分けた家族のような気分だな...

                 
       
    潜水服は蝶の夢を見る
     LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON
      The Diving Bell and the Butterfly


nice!(0)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

信じられなかったヒース・レジャーの死 [映画]

    2008.1.22            

    すごくショックだった
     ヒース・レジャー
      本当に素晴らしい俳優だった
       何故?何故?何故?
        どう反応していいか
         まだ理解しきれていない

    あんな才能が...
     無限だと思えたような
      可能性が開けていたはずなのに

    このブログでも
     彼の名は何度も登場した
      思わず書かずにはいられない
       そんなやつだった...

    あきらめきれないよ
     君の作品をあと100本は観たかった
      君よりずっと先に逝ってしまうとしても
       観れる限り見とどけたかった

    最後に見た作品は キャンディー だった
     これも好きな映画だった
      もう一度観よう
       そんな風に思っていた
        切ない映画だったな...
         今思えば
          その余韻はそのまま
           いまの気持ちに通じていたのかも知れないね
            心から寂しいと思う

    いつか彼の作品を
     また観直す時がくるだろう
      その時にいったい何を感じるのだろうか

        Heath Ledger


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

女優という職業のすごさ [映画]

   2007.12.5              

   女優という職業のす・ご・さ

   真夏に観た映画で プロヴァンスの贈りもの のことは書いた
    結構楽しめた映画だったのだが
    ふたりの女優が印象的だった
     マリオン・コティヤール
      アビー・コーニッシュ

   すでに作品が何本か公開されているのだが
    僕は初めての出逢いだった
     プロヴァンス という土地の素晴らしさの中での
      大人のラブストーリーという分けなのだが
       様々な洒落たエピソードが幸せな気分にさせてくれた

   このままだとそれでおしまいという話なのだが
    その3ヶ月後に観た Candy
     二人のうちの アビー・コーニッシュ に再会してしまう
      もう一人の主演は ヒース・レジャー
       僕のお気に入りのこの役者の作品は
        見逃すまいとしていた

   60年代のドラッグカルチャーが溢れた時代の様な
    切なく, 可愛らしく, そして温かさが混然となった
     とても好きなタイプの作品で
      現代のオーストラリアが舞台という
       現実を思い知ったような衝撃作だった
        その余韻はしばらく尾を引いていたのだが
         僕は Candy 役が「プロヴァンス...」の
          アビー・コーニッシュ だと気づいたのはかなり後だった

               
   え〜つ!?!?
    まさか...
     そのまさかだった
      「プロヴァンス...」の使われ方は
       今考えれば正直いまいちだった
        リドリー・スコットはこの辺が弱いんだな
         しかし Candyコーニッシュ は素晴らしかった

   次第に精神を病んでゆく様が
    時とともにその表情に刻まれていった
     可愛いけれどすごい役者だなぁ...
      映画が終わるときには
       体は椅子にどっぷり沈み込んでいた

   オーストラリアでは当然のように女優賞を獲得した
    でもそれだけではあまりにも惜しいね
     まだ若いからこれからなのだけれども
      もっと多くの人に評価されて欲しい
       このような素晴らしい作品でね

   しかしもっと驚いたのは
    「プロヴァンス...」のヒロイン
     マリオン・コティヤール だった

   まだロングランを続ける エディット・ピアフ~愛の讃歌~
    驚くことにこの エディット・ピアフ 役が彼女なのだ
     ピアフ という役を演じることの困難さは
      計り知れないものがある
       しかし コティヤール
        激しくも短い人生を終えた
         実在した大歌手の半生を
          すさまじい精神力で演じた
           ジャニス・ジョップリン を演じた
            ベット・ミドラー がダブったな

                    
   かつては デニーロ のように
    役に乗り移るかのような演技は
     男優が得意とするものだった
      20kg以上太ったり痩せたり
       ボクシングのジムに通い
        訛りを習得したり
         楽器をマスターしたり...

   しかし役者の世界も女優パワーが吹き荒れだした
    華奢な男優は吹き飛ばされそうだな
     音楽界でもどう考えてもDIVAが溢れ
      DIVOは影が薄い気がする
       マリオン・コティヤールアビー・コーニッシュ
        今年の大きな衝撃だった
         当分女優から目が離せない


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

映画 "SiCKO"にはやられたぞ! [映画]

    2007.10.17              

    やっと映画の話だ
     8月から公開されて
      ロングランだなぁ
       SiCKO...
        タイトルが抜群にいい

    ボーリング・フォー・コロンバイン
     衝撃作だったけれど
      この作品にはずっと進化した マイケル・ムーア がいる
       アメリカの 医療問題 がテーマだけれども
        テレビの報道的なドキュメンタリーとは
         肌で感じる皮膚感覚が全然違う
          そこがとても気に入った

                        
    それにしても ムーア
     単なるデブのおっちゃんじゃないんだなぁ
      このスッポンみたいなキャラは
       いったいなんだろう
        やはりドキュメンタリー映画の革命児だな
         60年代, 70年代の革命児とは一線を画すけど
          現代の革命児の ルックス はこれなんだなと...

    しかしアメリカという国はまったく...
     と思いながらこれはきっと
      まんま明日の日本
       盲目的追従国家だからね
        ただし ムーア みたいな映画人は
         現れないんだろうな

       

    僕達が最近歌う グアンタナメラ の故郷
     グアンタナモ米軍基地 の映像も出てきて
      僕にはとても オンタイムリアル な映像だった

    興行成績はすごく良いのだろうから
     次回作もすごく期待できそう
      鋭利な切り口を待ってます!

    最後は重いテーマではあったけれど何故か清々しい
     そこがなんといっても気に入った
      そう, SiCKO は素敵な映画でした

                         


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

食いしん坊映画を二本観た [映画]

    2007.8.23         

    食べ物とワイン好きの人にはもってこいの作品
     プロヴァンスの贈りもの
      レミーのおいしいレストラン を観た

    もっとも レミーのおいしいレストラン の方は
     ウォルト・ディズニー のアニメ作品
      けれど何かの予告編でえらく刺激されてしまい
       飛んで観にいってしまった

    観る前から何故?という疑問符が多かった
     何故台所の嫌われ者 ネズミ なのか
      ネズミが料理をするだって?!
       ディズニーのアイドルは ミッキー だけど...?
        なぜ アメリカ ではなく パリ なのか
         料理ワイン などのテーマが
          子供には難解ではないのか
           ましてアニメーションでどこまで...

    映画が始まればそんな事は消え飛ぶのだが
     その疑問を解決するために足を運んだのかも知れない...

                   
    映画は楽しかった
     なんといっても人間の演技の表情そのものなのだ
      ついに来るところまで来たか...
       今までアニメーションは喜怒哀楽を大まかには表現できても
        台詞や声や音楽でカバーする演出が基本だったが
         レミーリングイニ の表情は
          台詞とともに目まぐるしく変化する
           ネズミに表情があるかと聞かれても分からないが
            まさしく感情なのだ

    ストーリーには触れないけれど
     今の世界的な グルメ・ブーム が子供たちにも押し寄せている
      そんな気がした
       ファストフード漬けの子供達への啓蒙になるかね?
        著名な美味しいワインも登場するのだが
         さすが レミー はまだワインの味は知らなかったはず
          そこは想像力を働かしたのかな
           疑問がまた増えたので
            リピーターになるかな?

        

     プロヴァンスの贈りものラッセル・クロウ
     リドリー・スコット というちょっとエッ!?という組み合わせ
      いやこの二人の事ではなく作品のテイスト

    そもそもリドリーが現代もののラブストーリーを撮るとは
     いやはや驚いたね
      でもさすがアカデミー賞監督
       うまくまとめ上げてしまったな

    この南仏の プロヴァンス は僕もかつて何度か訪れた
     行く前にはこの作品の原作者 ピーター・メイル
       南仏プロヴァンスの12か月 などという
       入門ビデオまで入念に観てから行ったものなぁ...
        ブルゴーニュ から車を走らせての旅だった

    プロヴァンスでのラブロマンスなのだが面白かったのは
     フランス イギリス アメリカ 等の文化の違いの描き方
      笑わせるところが何度も出てきて楽しい
       やはり食事のシーンやワインを飲むシーンに
        思わず喉がゴクリ...
         イタリア映画に食事シーンは欠かせないといわれるけど
          最近は何処の国でもそうなっている
            たそがれ清兵衛 の食事シーンは良かったなぁ
            食事しながらの心の触合い
             観ながらもときめくね

    映画自体は軽く観るのにうってつけ
     観終わって飲みに行きたくなる事間違いなし
      ただプロヴァンスのワインはあまりお目にかからない
       ブイヤベースロゼワイン というのが僕のパターンだけど
        気楽に食べに行ける所が無いのも残念でした

          レミーのおいしいレストランUSサイト
           プロヴァンスの贈りものUSサイト

              


nice!(0)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

映画 ボビー は今年二度目の衝撃だった [映画]

     2007.4.12            

     1968年 は激動の年だった
      僕は夏にやっと成人した
       アメリカはベトナム戦争と暴動で揺れに揺れ
        マーティン・ルーサー・キング牧師 が暗殺される
         フランスでは学生と労働者達が 五月革命 をおこし
          チェコスロバキアでは プラハの春 がはじまり
           その後ワルシャワ条約機構軍が介入

     学生だった僕は音楽にのめり込み
      その年 ザ・リガニーズ に参加した
       デモ隊と機動隊の衝突でまき散らされた催涙ガスを避け
        風上の場所を捜してギターを弾いていた

     音楽界では
      ジミ・ヘンドリックスエレクトリック・レディランド
       ジャニス・ジョップリンチープ・スリル
        ビートルズホワイトアルバム
         ストーンズベガーズ・バンケット
          レッド・ツェッペリン のデビュー盤も録音された
           マイルス・デイビス は黄金のクインテットをスタート
            日々浮き浮きするニュースで心は高鳴った

                       
     1963年の JFK暗殺 のテレビのニュースは
      15才の僕にとって人類の 月面着陸 よりも衝撃だった
       それはあまりにもJFKは登り詰めた世界のスターであり
        アメリカは彼の基に一方の世界の指導者だった
         彼以上の舵取りはいない
          世界にそう思わせるだけの魅力があった

     しかし弟の ロバート (ボビー) ケネディー
      彼の後を継ぐべき存在になる発展途上にあり
       司法長官としての実績はアメリカ国内のニュースとしてのみ
        我々が身近に知ることもなかった
         若き次世代の期待される政治家という印象だけだった
          ニュース映像ではJFKの横にたつ美しい顔立ちをした青年
           僕にはそんな印象だった
            彼が後を継げば上手くいくかも...
             そんな興味本位がほとんどだった

     ロバート暗殺 のニュースは新聞の一面の
      彼が仰向けに倒れ眼を見開いている 写真 で知った
       衝撃というよりも夢を見ているようだった
        無力感が前身を支配した事を体が覚えている

                       
     Bobby という映画の役割は映画の質そのものよりも
      ロバート・ケネディ が残した言葉をそのまま使った事だろう
       初めて聞く肉声での演説は親しみやすく胸を打つ
        兄のJFKのような派手さではなく
         ひとつひとつに紛れもなく正義と真実みがある
          ある意味で兄よりも遙かに困難な時期での立候補だった
           兄の暗殺を体験し自分も殺されるかもしれないという
            覚悟をした選挙運動中での死だった

     彼が大統領になっていれば...
      無意味な話なのだろう
       ただこういう男がいたという事を
        彼が死んだ時に6才だった人間が映画化する事は
         決して無意味ではないだろう
          監督で脚本を書いた エステベス を称えたい
           その現場の ホテル での様々な人達の一日のを描き出した
            それは沢山のものを思い思い出させてくれ
             沢山のものを考えさせてくれ
              沢山のものを教えてくれた
               尚かつ素晴らしい映画を堪能させてくれた

     僕にとっては不作だった今年の アカデミー賞 の裏に
      圧倒的に素晴らしい作品があった
       Bobby ...必ずしやもう一度触れる作品だ

     Official HP JP
      Official HP US
                          


nice!(0)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

インファナル・アフェアとディパーテッド [映画]

   2007.3.25             

   インファナル・アフェアディパーテッド

   アカデミー賞 で4部門を獲得した ディパーテッド
    もちろん元は インファナル・アフェア
     ハリウッドでリメイクされたもの
      いままでもハリウッドは
       多くの外国映画をリメイクしている

                          
   3 Men and a BabyTrois hommes et un couffin(赤ちゃんに乾杯)
    のリメイク...これはヒットしたね
     冴えてた頃の リュック・ベッソンニキータ をリメイクした
      Point of No Return(アサシン)
       これも話題になった
        超える事は難しかったけれど
         もちろん Shall We Dance? は評価も高かった
          日本のホラー物のリメイクは連続して作られた

                       
   ラジー賞最低リメイク賞 を受賞した ゴジラ
    なんていうのもあった
     しかしこの ディパーテッド
      それらとは一線を画する

   マーティン・スコセッシ を監督に据え
    レオナルド・ディカプリオ マット・デイモンという
     いわゆるドル箱で固めた布陣
      脇も ジャック・ニコルソン マーティン・シーン
       アレック・ボールドウィン 等の主役クラス...
        まあ一大勝負作といったところ

                      
   果たして アカデミー賞作品 監督 脚色 編集
    の4部門を獲得した
     最近のハリウッドへの外国人の才能の集結は凄まじい
      もうハリウッドだけで完結する図式は時代遅れなんだね
       そうやってアメリカという国全体も生き延びてきたし
        これからももっともっと米国への流入は進むのだろう
         日本からも 渡辺謙 真田広之
          菊池凛子 等は次回作が次々と決まっている

                    
   ただこの ディパーテッドインファナル・アフェア
    どちらをもう一度観たいかと聞かれたら
     躊躇わず 後者 だと言うね
      最初に観たというインパクトは差し引いても
       インファナル・アフェア という作品は素晴らしかった
        香港映画のパワーを見せつけられた
         燃えよドラゴン の時代から隔世の感がある
          結果 ディパーテッドインファナル・アフェア
           リメイクと言うよりも
            そのままそっくり頂きということになった
             スコセッシ も他の作品で賞を取りたかったと
              思わず漏らしたそうだ
               辛うじてハリウッドのプライドなのか...

               


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(3) 
共通テーマ:映画

アニーよ銃をとれ [映画]

    2007.3.14                     

    アニーよ銃をとれ に主演した ベティ・ハットン が亡くなった
     86歳だった
      ジュディー・ガーランド が降板した後に
       急遽代役に抜擢され見事にこの大ヒットミュージカルの完成をみた
        歌も演技も素晴らしいものだったな

                         
    アニーよ銃をとれ は僕にとっては
     TVシリーズの方が圧倒的に馴染み深い
      金髪のお下げ髪にウェスタンスタイルのファッションに身を包み
       華麗に馬を乗りこなし
        その銃さばきといったら目を見張る腕前
         悪党達を懲らしめるという
          まあ何とも分かりやすいシリーズものだった
           今ではテレビをほとんど観ない僕だけど
            その頃は完全なるテレビっ子
             このアニーも大好きだったな
              主役の ゲイル・デイヴィス も97年に亡くなっていた

                           
    ところで アニーよ銃をとれ は実在の人物がモデル
     アニー・オークリー という曲打ちの名手がその人
      ワイルド・ウェスト・ショー という巡業の
       ウェスタンショーの花形スターだった
        今にも通じる強い女性の先駆者だね
         最近はアメリカでも映画やミュージカルでは
          さすがにウェスタンものは下火
           音楽はカントリーミュージックという形で健在だけど

                         
    でも日本では何故かウェスタンブーツや古着のブルージーンズ
     カントリーシャツなどが未だに人気がある
      どこかでアウトドア等のブームとダブっているのかもしれない
       あの土臭さは何故か牽かれるものがあって忘れがたい
        バンジョーやフィドルの音色も好きだな
         今日はどんな音を聴いてアニーを想い出そうか

                         


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

善き人のためのソナタ [映画]

     2007.3.8           

     アカデミー外国語映画賞
      善き人のためのソナタ

     フラガール は残念ながらノミネートされなかったこの部門
      その栄冠を勝ち取った作品 善き人のためのソナタ を観た
       感想は一言
        こんな作品を作られてしまったら
         もう何も言えないということだな...

     ついこの間まで ドイツ朝鮮ベトナム と同じように
      分断された国家だったという事をもう我々は忘れかけている
       あれほど壁の崩壊をリアルタイムで見ていながら...
        そしてとうとう自ら語る時を待ってその時代を表現し始めた

                      
     ドイツが舞台というとつい
      ナチスユダヤ 人への虐殺と短絡的に思いがちだが
       あの恐怖政治はもっと静かに
        しかも陰湿に生きていたのだ
         白バラの祈り もナチスへ抵抗した学生達の物語..
          実話と言う事もあり衝撃的な作品だったけれど
           この作品は現代にもそのまま生きている恐ろしさを描いた
            我々には遠い話では決してないね
             隣の北朝鮮を語る時に
              拉致や飢餓や指導者の横暴などでの
               マスコミ好みのネタでしか語られなくなっているけれど
                本当の恐ろしさというものは
                 この映画の中に描かれている事そのものではないか
                  人の心まで管理してしまおうということか

                         
     映画が始まってすぐ
      女優クリスタを演じた マルティナ・ゲデック
       スクリーンに帰ってきてくれた事が嬉しかった
        マーサの幸せレシピ 以来
         とにかく役者陣達が素晴らしい
          僕にとっては今年のアカデミー賞は
           この作品と ゴア の頑張りだけで十分だった
            そう言いきれるほど素晴らしい作品
             永く上映していて欲しい
              きっと何度か観に行くと思うから
               今度はもっとディティールを味わいたい


nice!(1)  コメント(4)  トラックバック(1) 
共通テーマ:映画

アカデミー長編ドキュメンタリー賞 [映画]

     2007.2.27               

      ゴア....今度はあなたが勝つ番だ
       長編ドキュメンタリー賞はこの映画が取るしかなかった...
        温かく雪のない2月の北海道を訪れて
         科学的根拠を探す猶予もないのではと思った
          「不都合な真実」は見事にアカデミー賞の
           長編ドキュメンタリー賞を獲得した
            けれど, 決して喜んで終わる筋合いのものじゃない

      やっと始まりに立ったということ
       地球にここまでの危機が訪れた事はなかったし
        人が侵してきた事による
         危機が目の前に来ているという真実に
          見て見ぬふり出来なくなった
           これからのアメリカがどんな行動をとるか
            しっかり見極めるつもりだし
             この追従国家日本の現状も知らされるべきだ

      賞の他の部門に今年はほとんど興味が湧かなかったので
       今年はこの作品に思い入れの全てをぶつけてみた
        アップルコンピューターの重役でもあり
         裕福な家に育った議員二世のゴア
          副大統領にまで登り詰め
           ブッシュに破れた
            でも結果それで良かったのだ
             そう, 今夜は
              ライフワークの戦いのゴングが鳴った夜だった


nice!(1)  コメント(6)  トラックバック(1) 
共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。