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2011 ベスト映画 [映画]

    2012.1.10  the fighter.jpg

    2011 ベスト映画

    毎年、年末に
     その年に観た映画のランキングを
      バーで一杯飲みながら
       朝まで語る会を
        10年程前までやったものだ

    忙しいを口実に失くなっていった
     実際に観る映画もグッと減り
      両手両足で足りてしまう
       学校をサボって観た高校時代の
        下北沢のオデヲン座が懐かしい

    年間130本も観るという友人Yが
     昨年の自らのランキングを
      大晦日にメールしてきた
       年末に倒れ、救急車騒ぎを起しても
        これだけはやり遂げる

    そのYのベストワンと
     僕のベストワンとが
      今回は見事に一致した

    ザ・ファイター ...
     この一本に尽きるね

    実はこの映画
     全く期待していなかった
      アカデミー賞の何部門かに
       ノミネートはされてはいたけど

    クリスチャン・ベイル
     どうも線が細く
      良い作品には出ていても
       一向に好きにはなれなかった

    バットマン「ダーク・ナイト」では
     ヒース・レジャーに完敗していた
      主役だったのに
       「3時10分、決断のとき」も
        線の細い善人役だったなぁ...
         ハンサムの宿命かなと
          それが結論だった

    ザ・ファイターは徹底して
     リアリズムをおし通してきた
      実話の映画化ということもあり
       マサチューセッツの田舎町の
        兄弟ボクサーを浮き彫りにする

    やがて僕の想像を遥かに裏切る
     ベイルの圧倒的な存在感に
      グイグイ引き込まれてしまった
       こういう裏切りは最高だ

    麻薬を断ち切れない元スターボクサー
     そして地味で真面目な弟
      対象的な二人を軸にテンポ良く
       周りの人間を巻き込みながら
        物語りは展開していった

    ベイルはこれがあの...?
     と思わせるほど風貌が違う
      髪の毛を大量に抜き
       歯もイビツに並ばせたらしい
        とうとう待っていた役が来た
         そんな感じなのだろう

    弟役の マーク・ウォールバーグ
     その恋人役の エイミー・アダムス
      母親役の メリッサ・レオ も素晴しい
       脇役の固め方は完璧だった
        皆がそれぞれ闘っているのだ

    ボクシング映画らしく
     クライマックスの試合も感動的
      そしてタイトルバックのオチも
       月並ではあっても小気味いい

    かくして
     2011年の僕のベスト映画は
      迷う事なくザ・ファイターに
       決定しました

    そして
     ベストテンは

    2 未来を生きる君たちへ
     3 ソーシャルネットワーク
      4 リアル・スティール
       5 猿の惑星 創世記
        6 ブラックスワン
         7 ジュリエットからの手紙
          8 アンノウン
           9 127時間
            10 英国王のスピーチ

   大作は「猿の惑星」「リアル・スティール」くらいで
    キラリといい映画が多かったね
     さてと2012年は....?
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ソーシャル・ネットワーク [映画]

     2011.1.24             MZ.jpg

     ソーシャル・ネットワーク

     ゴールデングローブで作品賞をとったばかり
      まさに旬の映画「ソーシャル・ネットワーク」を観た

     僕もこの Facebook になんとなく参加していたので
      リアリティーを感じるんじゃないかって
       まぁそんな興味本位だった...

     まさにBINGO....だった
      凄いねアメリカ
       凄いね今起きていること
        凄いね若者
         駄目だね今の日本...
          そんな事になってしまうんだね

     Facebook というサイトを立ち上げた若者達の
      サクセスストーリーと言えばそれまで
       話は実にスリリングに展開するものだから
        息つく暇もなく画面に釘付けになる

     過去と現在とが交互に映し出されるのは
      最近良くある手法だけど
       それが実によく編集されていて子気味いい
        スピード感あふれる展開は
         現代を抉っている感じそのまま

     天才的頭脳と選ばれたエリート達
      まだ青い経験と熟練した大人達
       名誉,権力,金,そして罪と罰

     音楽業界の凄まじい変化の話なども織り混ぜ
      この映画の意味するところは
       とてつもなく深い気がした

     僕は2004年に ボストン を訪れ
      ハーバード大学 のキャンパスをのんびり散歩した
       ちょうどその頃学内の寮や教室や学長室やPUBで
        彼等はスッタモンダしてただなんて
         とても不思議な気持ちだ...

     数年前の一連のライブドアへの激しい風当たりを
      見聞きした記憶がまだ生々しいけれど
       初心さや未熟さゆえのアイディアが
        時代を変えていくエネルギーなんだなと
         つくずく思ってしまった

     閉塞する日本に風穴を開けるのは
      どう考えたって若いエネルギーだよね
       経験は後からついて来る

     1977年に シドニー・ルメット
      ネットワーク という映画を観て感動した
       テレビ業界は時代の最先端だった
        今は昔
         時代は変わるだ...
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アーサー・ペン [映画]

      2010.10.27          2.jpg

     アーサー・ペン

     もう一月も前になる
      アーサー・ペンが亡くなった
       友人のK君が 僕がBlogでこの事を書くのでは と思って
        覗いてはみたものの
         夏以降加筆がないと
          怒りのメールをくれた

     そう...アーサー・ペンの映画には泣かされた
      何といっても 奇跡の人
       アン・バンクロフトパティ・デューク の演技を
        あそこまで引き出せた力は圧倒的...
         二人はアカデミー賞の主演と助演をとった

     モノクロの映像の説得力は
      いま思い出すだけでもゾクゾクする
       井戸端のシーンだね...

     そして67年の傑作へと続く
      俺たちに明日はない
       僕にとってはこれ以上の衝撃を
        再び受けろと言っても無理だろう
         インパクトは「燃えよドラゴン」と双璧だった

     アメリカン・ニューシネマの最高傑作に異論なし
      ウォーレン・ビーティー フェイ・ダナウェイ
       ジーン・ハックマン マイケル・J・ポラード
        そして エステル・パーソンズ ...
         こんなに恐ろしいキャスティング
          いったい誰が考える?

     はやくも寒気がする...
      主題曲の フォギーマウンテンブレイクダウン
       頭の中を疾走する....
        逃げる...逃げる...逃げる...
         見事に悪がヒーローになる瞬間

     何故あんなにときめいたのだろう?
      アウトローに惹かれるのは
       いつの時代もそう変わるものではない
        60年代という時代背景は大きいか
         ベトナムロックヒッピー安保...
          ディランビートルズ... 学生運動

     高倉健とともに ボニー&クライド は痛快だった
      ベトナム戦争を抱えたアメリカ人の表現は
       まともに僕の心を串刺しにした
        アーサー・ペン恐るべし...

     何度観たかな...
      クライドがボニーを迎えに行き
       ボニーが着の身着のまま階段を駆け下りて来て
        車に飛び込むシーン
         強烈に加速して車は消え去る
          あぁ...
           そこにすべてが凝縮されている

     「奇跡の人」の ヘレン・ケラー の言葉に
      素晴らしいものがあった

     "人生はどちらかです
      勇気をもって挑むか 棒にふるか"

     アーサー・ペン という監督を知って
      僕は豊かな時間をおくることが出来たんだな
       心から感謝だ...
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第82回アカデミー賞 [映画]

     2010.2.10           Oscar.jpg

     第82回アカデミー賞2010.3.7

     このブログで何度 アカデミー賞 のことを書いたかな...
      節分そして スーパーボウル が終わればまたこの季節
       映画ファンは妙に落ち着かないのだ
        誰に賞が行くかとかどの作品が取るか...
         というのはもうどうでもいい
          いい作品が正当に評価されて欲しいという一心
           それだけだね

     昨年は スラムドッグ・ミリオネア が見事にかっさらい
      おくりびと も最高の評価を得た
       実に爽快だったね
        そんな感触が好きなんだ
         観客動員数やスター勢揃いも華やかだけど
          それだけじゃ駄目なのは歴史が証明してる

     今年は大作 アバター の本命説が強かったが
      The Hurt RockerInvictus が何処まで迫るかだな
       急速に評価が高まったThe Hurt Rocker
        賞までには観れないだろうけど
         アバターInvictus は観る事が出来た
          僕の中では圧倒的に Invictus の勝ち
           イーストウッド の映画の中でもベストのひとつ
            思わず声が出そうになるのを何度堪えたか
             テーマ,キャスティング,演出...
              どこをとっても最高だ
               作品賞にノミネートがなかったのが不思議だ

                     Invictus.jpg
     アバター を否定するものでもなんでもない
      ただ大作の影に埋もれて欲しくない傑作だから...
       胸の震えは圧倒的だった
        まさに僕好みの映画なんだな
         実話であり,とにかく分かりやすい映画ということ
          モーガン・フリーマン マット・デイモン ...お疲れさん

     それと ジェフ・ブリッジス が主演男優でノミネートされた
      Crazy Heart ...これは観逃せないでしょう
       昔から大好きな役者の一人
        アル中で落ちぶれた カントリーシンガー 役だって
         彼自身もシンガーで自主レーベルも持つ
          実にリアルだなぁ...
           古いGibson J-45 がこれほど似合う役者はいない
            枯れた音が胸に響くね
                           Crazy Heart3.jpg
     おっと忘れてた
      イングロリアスバスターズ ...
       凄い映画だったけれど紛れもない傑作
        再び タランティーノ が一泡吹かすか

     毎年作品賞を超えるくらい好きになるのが 外国語映画賞
      10日にノミネートだそうだがアカデミー賞ならではの企画
       おくりびと 以来日本でも注目されてそれが嬉しいね
        そう,毎回傑作ぞろいなのだ

     昨年は思うように映画を観れなかった
      そのストレスはあるな
       アップデートな物だから
        しばらく経ってからDVDというのはどうも苦手
         旬の果物を食べるみたいに感じたい
          賞の司会はクレイジー スティーブ・マーティン
           アレック・ボールドウィン
            う~ん,これも堪えられません
                            Steve Martin.jpg
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最後の演技 グラン・トリノ [映画]

     2009.5.27                  Grand Torin ST.jpg

     最後の演技 グラン・トリノ

     グラン・トリノクリント・イーストウッド 自身
      最後の演技だと思うと語った
       そうはあって欲しくないな
        再び必ずふさわしい役が尋ねて来ると思うから

     今までも老優が主役を演じた作品はあったけれど
      グラン・トリノほど力強かったものは無い
       ジョン・ウェイン の ラストシューティスト だって
        まだ69歳だった
         ジャック・レモン のおかしな二人Ⅱも73歳
          ウォルター・マッソー は77歳だった

     イーストウッドはあと369日で80歳になる
      そう 僕は50年近くを彼の映像とともに生きてきた
       ローハイド で夢中になった
        危なっかしいチンピラ役に惹かれたな
         Rowdy Yates のイメージは
          海を渡ってマカロニウェスタンに変貌する
           あのニヒルさは日本人の心情に
            ズバリはまった

                               ロディ.jpg
     そして ダーティハリー
      このインパクトはもう永遠に消えない
       グラン・トリノにダブらせてみた人も
        きっと世界中で多かっただろうね
         Go ahead, Make my day...

     グラン・トリノ...
      この作品はとても地味ではある
       それでも映画という表現方法の魅力を
        余すところ無く観せてくれる
         そしてなおかつ現代そのものの映画だ
          映画好きにとっては堪えられない
    
     イーストウッドの作品は
      音楽にもとても意味を持たせている
       彼自身がジャズやR&Bの大ファンだから
        そして自ら曲を作る事も多い
         今回は彼自身の ヴォーカル
          タイトルバックを包んでゆく
           その声の沁みることと言ったら...
            最後のハードボイルドと言いたい

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嬉しい! [映画]

     2009.2.24          Kodak.jpg

     第81回アカデミー賞

     こんなニュースは久しぶり
      株の値上がりよりも
       はるかに意味がある
        くそ政治家よりも
         どれだけ価値のあることか

     そうそう アカデミー賞 の話!
      素直に受け止める気持ちにさせてくれるね
       お金を転がして金を生むだけの世の中が
        うんざりするほど長かったから
         神は見捨てなかった...とまで口に出そうだ

     おくりびと...
      中身のことはまずはどうでもいい
       明日すぐ走って観に行きましょう
        DVDなんかじゃ駄目だぞ!

     ヒース・レジャー には泣けた
      誰もが泣いていた
       僕個人の思い入れが強すぎたけど
        こんなに若者に惚れてしまうとは
         思ってもみなかったから
          これからも何度も彼の作品を観ようと思う

     スラムドッグ$ミリオネア ....楽しみだね
      予告を観ただけで
       この映画だ!と思っちゃったもんね
        まあ観てもいないから語ることはすまい

     ミッキー・ロークショーン・ペン
      主演男優の争いも興味深かった
       どちらも体を張ってる
        ペンのお陰で再起できたローク
         物語があったね...

     日本映画も含め
      多民族,多人種,多文化がいよいよ
       アメリカそのものの坩堝状になってきた
        オバマの登場とともに映画も行くべき道を
         探し当てたような気がする
          嬉しいことだね
           圧倒的に強かった中国勢が
            少し休んでいる間
             日本もこの国らしさを発揮しなければ

     若手ががんがん出てきて
      いい映画をたくさん見せて欲しい
       迷子状態の日本の進む道を
        自ら切り開いて欲しい
         そんなことを思うだけで
          わくわくする
           はい
            心から有難うございました
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2009 Golden Globe [映画]

     2009.1.16             Golden Globe.jpg

     またこの季節がやってきた
      映画賞の季節
       一ファンの立場からでも
        どんな結果なのか気になってしまう

     観て気に入った映画はどう評価されるのか
      観てない作品が日本で公開されるのだろうか
       受賞の瞬間の様々な表情など
        実に飽きないのだ...

     アカデミー賞 の前哨戦といわれるこの Golden Globe ...
      なんといっても外国人が投票するところに特徴がある
       100名くらいの投票者のうち3名くらいが日本人だった
        しかも雰囲気はまさにパーティー
         すっかり酔って歩けなくなる役者などがいて
          実に楽しい...

     結果で嬉しかったのは
      やはり ヒース・レジャー助演男優賞受賞
       泣けてきたね
        間違いないと思っていたけど
         みなの眼も同じなんだなという安堵感かな
          1月24日から Dark Knight が再上映されるそうだから
           再びヒースを大画面で観るチャンスがある
            丸の内ピカデリーだね

     ミッキー・ローク には驚かされた
      ずいぶん激しい生き様の役者だね
       でも主演男優は半端じゃない
        公開がとても待ち遠しい

                            Golden Globe2.jpg
     トム・クルーズロバート・ダウニーJr のノミネートは
      以外ながらも嬉しかった
       外国人があのセンスを理解するんだね...
        おっと映画は トロピック・サンダー
         史上最低の作戦 という抜群の邦題だった
          二人のお馬鹿な演技はまさに狂気
           もう一度観たい映画の最右翼
            残念ながら受賞は逃しました...

     Wall-E ウォーリー はこの時代なら当然なんだろうな
      そして最も話題をさらった作品 Slumdog Millionaire
       早く観た~い
        The Wrestlerショーン・ペンMilk
         たくさん観るぞ!
          そう,昨年から僕は1,000円なのです。
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ポール・ニューマンへ ありがとう [映画]

    2008.9.28                 PN.jpg

    ポール・ニューマン

    この人がいなければ
     僕の青春時代はもう20%は暗かった
      そう, 眩しいくらいに素敵だったからね...

    初めて劇場で出会ったのは「栄光への脱出」
     イスラエルが今のパレスチナの地に
      建国されるまでを描いた作品
       正直言って当時の世界情勢に疎かった12歳の僕には
        さっぱり伝わってこない作品だった
         注目されていたユダヤ系の若きニューマンが
          スターになるべくして抜擢されたのだろうし
           第ニのマーロン・ブランドとも言われていたな
            そして遡って観た「傷だらけの栄光」
             映画だけに限らず漫画などの
              すべてのボクシング物のお手本になった

    そして痺れてしまったのが「ハスラー」...
     早く大人になることを夢見ていた僕には
      石原裕次郎よりもはるかに衝撃的だった
       大人の世界を垣間見る喜びは
        何物にも代え難かった
         最高傑作はこの作品だと思う
          続編は彼を主演男優賞に選ぶための
           ただのスケープゴートだったね

    「動く標的」「暴力脱獄」と続いて
     大人になった僕が拍手喝さいをしたのは
      もちろん「明日に向かって撃て」と「スティング」
       ジョージ・ロイ・ヒルとレッドフォードとの出会いもあったけど
        奇跡とも言える二作品だった
         アメリカンニューシネマと言われた作品群の
          真の力強さを見せ付けてくれた
           世の中はすべて良い方向に向かっていると
            まともに信じ込んでしまうくらいだった
             大人とは言ってもまだ幼かったんだ

    「スラップ・ショット」が最後に拍手をした映画かもしれない...
     もうずいぶん前になってしまった
      とてつもない存在感を持った役者になっていったけど
       次第にすれ違っていった事はいた仕方なかった

    綺麗な眼をした役者だった
     今でこそ金髪, 青い瞳の男優などそう見かけない
      ポール・ニューマンの眼は人間の持つ様々な感情が
       そこにすべて凝縮されていて思わず吸い込まれてしまう
        類まれな役者だったね...

    日本のお茶の間でも愛されていた
     車のCMでしか知らない人にも
      その人柄は確実に伝わっていた
       激しい波にも揉まれて来た
        いい人生だけではなかったようだ
         でも彼を思う時に幸福感を感じてしまうのは
          残してきたものの大きさなんだね
           それらは不滅だからね

    アクターズスタジオの出身
     マーロン・ブランドやジェームス・ディーンの後継者として
      しかし反逆者としてではなく
       次第に自然体の最も美しい姿を見せてくれた
        個人的な社会への貢献の仕方は
         何物にも代えがたく凄みさえも感じる
          ひとつの時代が終わったと言えばそれまで
           でも決して終わらせたくはないね
            ずっと僕の中で生きていてほしい
             とにかくこんな人が素敵なんだから...

                           hustlerBlog.jpg
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ジョーカー と ヒース・レジャー [映画]

     2008.8.16               Joker.jpg

     ジョーカー と ヒース・レジャー

     今年一番ショックだった事のひとつが
      ヒース・レジャーの死
       その彼の真新しい出演作を
        お盆の時期に駆け込みで観た

     ダークナイト はバットマンシリーズ の最新作
      その敵役がヒースの演じた ジョーカー だった
       物語としてはバットマンを中心に語られるのだが
        今回の"主役"はどこから見ても圧倒的にジョーカー...

     もともとバットマンは
      スーパーマンの様なアメリカンドリーム的で
       健康的な色合いは一切無い
        暗い夜がその舞台に最もふさわしく
         社会も人物も皆病んでいるという状況が
          まずは設定されているのだ
           しかも今回のジョーカーは
            断トツの悪党というわけだ

                           Candy3.jpg

     ジャック・ニコルソン演じたジョーカーも
      その怪演で当時の話題を独占したものだった
       ただ彼独特の洒落たセンスも見え隠れしていた
        今回のヒース演じるジョーカーは
         若い時代のジョーカーという事になる
          そしてまさに狂気の結晶のような人物像になった
           メークアップで塗りつくされた顔の
            あの哀しみさえただよう眼の演技に
             惹きこまれない人はいないだろう
                                
     ヒースがここまで演じてしまった事が
      彼の精神を追い詰めたというコメントがあるほど
       彼の演じた人物はもう娯楽映画の域を超えていた
        僕には悪を演じるという崇高さまで感じとれた

     キャンディー を観た時も
      ヒースの演技に惹きつけられた
       救いの無いほど美しい映画だったけれど
        生きる事を急ぐやるせない若者が
         ヒース自身と重なって見えたことも事実
          やはりすべてを出し尽くしてしまった?
           そう思うのは僕だけだろうか...

                          HLBlog.jpg

     年内には最後の作品 パルナッサス博士の想像力 が出来るだろう
      撮影途中でヒースは死んでしまって中断が余儀なくされたが
       彼の演じれなかった部分をなんと
        ジョニー・デップ ジュード・ロウ コリン・ファレル
         の三人が買ってでたそうだ
          気持ちの良い話だな

     ブロークバックマウンテン
      まだ辛くて観直せないでいる
       でもあれほどの役者の残したものは
        必ず次の世代への計り知れないほど
         大きなエネルギーになるだろう
          ダークナイトの夢にまで出てきそうな
           怖いおじさんのイメージは
            ずっと残っていくんだろうね
             子供達にとって...
              それでいいんだ

                         Candy.jpg
     ダークナイト 日本サイト
      ブロークバックマウンテン
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おめでとう!マリオン・コティヤール [映画]

    2008.2.26              MCBlog.jpg

   おめでとう!
    マリオン・コティヤール

   映画 エディット・ピアフ~愛の賛歌~
    久々に好奇心の扉を開いてくれた映画になった
     エディット・ピアフ の名前は知っていても
      人と曲とが一致したのはこの映画でだったし
       音楽と歌とその時代という何よりも魅力的な切り口を
        とても上手く見せてくれた映画だった

   実在した歌手や演奏か作曲家とかを映画化するのは
    実際とても難しいのだと思う
     特に不出生の...などといったら
      演じる人のプレッシャーは計り知れない

   アカデミー主演女優賞をとった マリオン・コティヤール
    ハリウッド女優にも負けない体当たり演技で
     見事にヨーロッパ大陸へオスカー像を持って行った
      48年ぶりの快挙だそうだ
       アメリカのためのアカデミー賞という柱も
        傾きだしたのかもしれないな

   確かに今年のノミネートの顔ぶれは
    例年よりもはるかに地味だ
     興行成績の合計は史上二番目の低さだそうだ
      観ていない作品も多いから一概には言えないけれど
       これも節目だとも思うし
        それでいいのだと思う
         子供の頃のハリウッドの超大作で育った僕達世代にとっては
          少しの寂しさを感じないわけではないけれど...

   マリオン・コティヤール は決して凄い美人とかではないけれど
    やっぱり華があったね
     次回作も楽しみだ
      目鼻口元のはっきりした造りはまさに女優向き
       表情豊かに歌う ピアフ はまさにキャスティングの妙になった
        実際のピアフの映像を観てみると
         何から何までずいぶん違うのだが
          そう思わせてしまうところが映画なんだな

   この数年は外国語映画が面白い
    昨年の 善き人のためのソナタ は圧巻だったし
     今年もドイツ,オーストリアの合作映画だった
      これが実に面白い映画なのだが...
       フランスやドイツの欧州の映画が
        力で観せてくれるようになった
         中国,韓国の映画もおなじだ...
          うんやっぱり日本からも
           力で魅せる映画が出てきて欲しい
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