女優という職業のすごさ [映画]
2007.12.5
女優という職業のす・ご・さ
真夏に観た映画で プロヴァンスの贈りもの のことは書いた
結構楽しめた映画だったのだが
ふたりの女優が印象的だった
マリオン・コティヤール と
アビー・コーニッシュ
すでに作品が何本か公開されているのだが
僕は初めての出逢いだった
プロヴァンス という土地の素晴らしさの中での
大人のラブストーリーという分けなのだが
様々な洒落たエピソードが幸せな気分にさせてくれた
このままだとそれでおしまいという話なのだが
その3ヶ月後に観た Candy で
二人のうちの アビー・コーニッシュ に再会してしまう
もう一人の主演は ヒース・レジャー
僕のお気に入りのこの役者の作品は
見逃すまいとしていた
60年代のドラッグカルチャーが溢れた時代の様な
切なく, 可愛らしく, そして温かさが混然となった
とても好きなタイプの作品で
現代のオーストラリアが舞台という
現実を思い知ったような衝撃作だった
その余韻はしばらく尾を引いていたのだが
僕は Candy 役が「プロヴァンス...」の
アビー・コーニッシュ だと気づいたのはかなり後だった
え〜つ!?!?
まさか...
そのまさかだった
「プロヴァンス...」の使われ方は
今考えれば正直いまいちだった
リドリー・スコットはこの辺が弱いんだな
しかし Candy の コーニッシュ は素晴らしかった
次第に精神を病んでゆく様が
時とともにその表情に刻まれていった
可愛いけれどすごい役者だなぁ...
映画が終わるときには
体は椅子にどっぷり沈み込んでいた
オーストラリアでは当然のように女優賞を獲得した
でもそれだけではあまりにも惜しいね
まだ若いからこれからなのだけれども
もっと多くの人に評価されて欲しい
このような素晴らしい作品でね
しかしもっと驚いたのは
「プロヴァンス...」のヒロイン
マリオン・コティヤール だった
まだロングランを続ける エディット・ピアフ~愛の讃歌~
驚くことにこの エディット・ピアフ 役が彼女なのだ
ピアフ という役を演じることの困難さは
計り知れないものがある
しかし コティヤール は
激しくも短い人生を終えた
実在した大歌手の半生を
すさまじい精神力で演じた
ジャニス・ジョップリン を演じた
ベット・ミドラー がダブったな
かつては デニーロ のように
役に乗り移るかのような演技は
男優が得意とするものだった
20kg以上太ったり痩せたり
ボクシングのジムに通い
訛りを習得したり
楽器をマスターしたり...
しかし役者の世界も女優パワーが吹き荒れだした
華奢な男優は吹き飛ばされそうだな
音楽界でもどう考えてもDIVAが溢れ
DIVOは影が薄い気がする
マリオン・コティヤール と アビー・コーニッシュ は
今年の大きな衝撃だった
当分女優から目が離せない
「プロバンスの贈り物」「Candy」
「エディットピアフ・愛の賛歌」繋がっていましたね〜。
アビー・コーニッシュのも驚きましたが
マリオン・コティヤール(この名前忘れそうです)
なる女優さんが同一人物だとは・・
いやはやびっくりでした!!
「女優魂」なるものはすごいですね。
おんなは化ける、と言いますが
私も化けてみたい〜、もう化けてる?って誰や!
それにしてもエディットピアフの歌の素晴らしいさに
改めて気づかされた映画でしたね♪
by おけい (2007-12-14 11:59)
エディット・ピアフとビリー・ホリデーが同じ年に生まれているところが,一種の集合的無意識ということなのでしょうか。あんな時代でしか誕生できなかった運命を強く感じましたね。僕も20年早く生まれたらピアフに夢中になってたかな。なりきっていた女優に拍手でした!
by tzneyan (2007-12-15 16:17)