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映画 ボビー は今年二度目の衝撃だった [映画]

     2007.4.12            

     1968年 は激動の年だった
      僕は夏にやっと成人した
       アメリカはベトナム戦争と暴動で揺れに揺れ
        マーティン・ルーサー・キング牧師 が暗殺される
         フランスでは学生と労働者達が 五月革命 をおこし
          チェコスロバキアでは プラハの春 がはじまり
           その後ワルシャワ条約機構軍が介入

     学生だった僕は音楽にのめり込み
      その年 ザ・リガニーズ に参加した
       デモ隊と機動隊の衝突でまき散らされた催涙ガスを避け
        風上の場所を捜してギターを弾いていた

     音楽界では
      ジミ・ヘンドリックスエレクトリック・レディランド
       ジャニス・ジョップリンチープ・スリル
        ビートルズホワイトアルバム
         ストーンズベガーズ・バンケット
          レッド・ツェッペリン のデビュー盤も録音された
           マイルス・デイビス は黄金のクインテットをスタート
            日々浮き浮きするニュースで心は高鳴った

                       
     1963年の JFK暗殺 のテレビのニュースは
      15才の僕にとって人類の 月面着陸 よりも衝撃だった
       それはあまりにもJFKは登り詰めた世界のスターであり
        アメリカは彼の基に一方の世界の指導者だった
         彼以上の舵取りはいない
          世界にそう思わせるだけの魅力があった

     しかし弟の ロバート (ボビー) ケネディー
      彼の後を継ぐべき存在になる発展途上にあり
       司法長官としての実績はアメリカ国内のニュースとしてのみ
        我々が身近に知ることもなかった
         若き次世代の期待される政治家という印象だけだった
          ニュース映像ではJFKの横にたつ美しい顔立ちをした青年
           僕にはそんな印象だった
            彼が後を継げば上手くいくかも...
             そんな興味本位がほとんどだった

     ロバート暗殺 のニュースは新聞の一面の
      彼が仰向けに倒れ眼を見開いている 写真 で知った
       衝撃というよりも夢を見ているようだった
        無力感が前身を支配した事を体が覚えている

                       
     Bobby という映画の役割は映画の質そのものよりも
      ロバート・ケネディ が残した言葉をそのまま使った事だろう
       初めて聞く肉声での演説は親しみやすく胸を打つ
        兄のJFKのような派手さではなく
         ひとつひとつに紛れもなく正義と真実みがある
          ある意味で兄よりも遙かに困難な時期での立候補だった
           兄の暗殺を体験し自分も殺されるかもしれないという
            覚悟をした選挙運動中での死だった

     彼が大統領になっていれば...
      無意味な話なのだろう
       ただこういう男がいたという事を
        彼が死んだ時に6才だった人間が映画化する事は
         決して無意味ではないだろう
          監督で脚本を書いた エステベス を称えたい
           その現場の ホテル での様々な人達の一日のを描き出した
            それは沢山のものを思い思い出させてくれ
             沢山のものを考えさせてくれ
              沢山のものを教えてくれた
               尚かつ素晴らしい映画を堪能させてくれた

     僕にとっては不作だった今年の アカデミー賞 の裏に
      圧倒的に素晴らしい作品があった
       Bobby ...必ずしやもう一度触れる作品だ

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日向子

久しぶりに土曜のお休みです。私も映画でも観に行こうかな。仕事に忙殺されるではなく上手にリフレッシュして仕事を楽しめる自分を創ることが必要ですね。小さな看護部組織ではあるけれど、役割モデルを示すことも仕事のひとつだから眉間に皺寄せてばかりじゃいけないんですよね。映画を観て笑ったり泣いたりドキドキしたり共感することも必要ですね。
さてさて、まだやっているのでしょうか?入間でもやってるのかなぁ==?
調べてみようっと!(^^)
by 日向子 (2007-04-14 09:58) 

風知草

1968年‥‥私は春にやっとランドセルだった‥‥
かなり来そうな作品の予感。だから体調の良い日に観ようかなと思っていたら…やはり先を越されてしまいました〜ちょっとクヤシイ(笑)
キャスティングも凄いです。それはきっと本が良いからですよね。その脚本&監督さんは私と同年代ということなんですねぇ。。
by 風知草 (2007-04-14 10:13) 

tzneyan

 笑ったり泣いたりドキドキしたり共感すること...何よりも大事だよね。僕はエンターテインメントの本質を映画からほとんど学びました。アメリカ映画に偏ことは自分でも不満だけど人の目を通して観る今の世界, それを感じたいんですね。いろんなものを教わりました。日向子さん, 決して暗い映画ではないから...心配なく!
by tzneyan (2007-04-14 11:58) 

tzneyan

 体調, それはあまり気にしなくていいかも。
軽く楽しみながら自然と嵌っていく。そんな風に楽に観れました。気がついたら語りたい事が山ほどある...そんな感じ?キャスティングはただ沢山ではなく, とても的確でした。豪華だけれど意味がある...。風知草さん, 是非!
by tzneyan (2007-04-14 12:23) 

風知草

長崎市長とバージニア工科大学の…信じられない銃撃事件が報じられるなかこの映画に触れて来てしまいました。そのせいでしょうか、一瞬にして運命を変えられてしまう?クライマックスでの人々の描き方については私はモヤモヤ残るものはあったのです。が、逆にそれが映画からのメッセージかと。
キャストも豪華だけど意味がある…本当にそうでした!
by 風知草 (2007-04-19 12:16) 

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