善き人のためのソナタ [映画]
2007.3.8 
アカデミー外国語映画賞
善き人のためのソナタ
フラガール は残念ながらノミネートされなかったこの部門
その栄冠を勝ち取った作品 善き人のためのソナタ を観た
感想は一言
こんな作品を作られてしまったら
もう何も言えないということだな...
ついこの間まで ドイツ は 朝鮮 や ベトナム と同じように
分断された国家だったという事をもう我々は忘れかけている
あれほど壁の崩壊をリアルタイムで見ていながら...
そしてとうとう自ら語る時を待ってその時代を表現し始めた

ドイツが舞台というとつい
ナチス と ユダヤ 人への虐殺と短絡的に思いがちだが
あの恐怖政治はもっと静かに
しかも陰湿に生きていたのだ
白バラの祈り もナチスへ抵抗した学生達の物語..
実話と言う事もあり衝撃的な作品だったけれど
この作品は現代にもそのまま生きている恐ろしさを描いた
我々には遠い話では決してないね
隣の北朝鮮を語る時に
拉致や飢餓や指導者の横暴などでの
マスコミ好みのネタでしか語られなくなっているけれど
本当の恐ろしさというものは
この映画の中に描かれている事そのものではないか
人の心まで管理してしまおうということか

映画が始まってすぐ
女優クリスタを演じた マルティナ・ゲデック が
スクリーンに帰ってきてくれた事が嬉しかった
マーサの幸せレシピ 以来
とにかく役者陣達が素晴らしい
僕にとっては今年のアカデミー賞は
この作品と ゴア の頑張りだけで十分だった
そう言いきれるほど素晴らしい作品
永く上映していて欲しい
きっと何度か観に行くと思うから
今度はもっとディティールを味わいたい




今度はもっとディティールを・・・同感です!
クレジットロールが流れ終わっても、すぐに席から立ち上がる人がほとんどいなかったor立ち上がれない・・・そんな映画でした。
(うまく言葉にできないけれど、そんな感じであります)
by 風知草 (2007-03-10 19:06)
いや〜観てくれてますね。この映画, 活字が好きな方にはまた特別に深い意味合いがあるのでしょう。最後の書店の「店名」が「カールマルクス書店」だったような気がしたんですが...どうなのかな?今度はそんなディティールを観たいんです。風知草さんも立ち上がれなかったですか。
by tzneyan (2007-03-11 01:38)
こんにちは
>あの恐怖政治はもっと静かに、しかも陰湿に生きていたのだ
この一節、本質を表していますね。北朝鮮問題にしても、まだ分断されたまま解決の糸口のみえない国があるということ、彼らの心情を理解する上でも、この作品は幾度となく観返したくなりますね。
by クリス (2007-03-12 14:33)
壁の崩壊はどちらの勝利という事ではなかったわけで, 東独時代のこのような出来事は, ほとんどがまだ闇の中なのでしょう。魔女狩りみたいには出来ないのでしょうね。これから市民レベルで語られていくのでしょう。東独の役者達の存在が光りました。蟻銀さんと同じく幾度となく観返したくなります。
by tzneyan (2007-03-13 10:20)