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尾道散策 [散歩]

     2010.10.27                  くさり岩.jpg  

     尾道散策

     笠岡の で歌い
      翌朝は節子ママのモーニングを頂き
       尾道まで山陽道をトコトコ...

     気持のよい秋の昼時...
      瀬戸内の海は鏡のように美しい
       遠く台風が近づいていても
        気配は全く感じなかった

     尾道に着きアーリーチェックイン
      夕方までは自由行動になった...

     僕は前回何処も観れなかった悔しさが残っていたので
      今回は尾道の街を眼下に見下ろせる
       千光寺まで坂道を上がって行くことにした

                         尾道小路.jpg

     海沿いのホテルから細い道を北西へ
      アーケード,国道,山陽本線を横切り
       いきなり急登になる
        ストレッチが必要だったかな...
         などと少し後悔しながら登る
          数日の冷え込みのセイか
           汗は然程かかない

     15分も歩くと散歩道と交差する
      外国人の観光客もチラホラ
       年寄り夫婦などもお似合いの道だ

     後ろを振り返れば尾道の街と
      瀬戸内海と向島,因島
       そして伊予の国のシルエットが...

     う~ん...これは素晴らしい
      昔から多くの人に愛されてきた訳が一目瞭然

                     千光寺からの尾道の街.jpg

     ふと走って追い抜いてゆく後ろ姿を見てみると
      郵便配達のお兄さん
       うん自転車も使えないこの坂道は
        若者でしか役に立たないかも
         さっそうとしていて気持ち良かった

     再び登り始める
      雰囲気が寺院のそれになってくる
       弘法大師縁の千光寺が少しずつ見えてくる
        このあたりは千光寺公園と呼ばれ
         尾道のシンボルでもあるんだね

                   港へ抜ける路地.jpg

     千光寺は京都などの寺とは違って
      アミューズメントパークのように楽しい
       密教寺院独特の神秘的な空気感に
        街を見下ろせる開放感...

     階段に人懐っこい子猫が昼寝
      声をかけるとじゃれついてきた
       肩を揉んでやると気持ち良さそうに寝そべる
        可愛い野良が多い街だね

                    千光寺の悪戯子猫.jpg

     本堂や太子堂を見た後
      くさり山に登る事にした
       普通に登山道にあるような鎖ではなく
        かなり大き目の足が引っ掛けられるような鎖

     10mくらいの岩山だけど
      久しぶりに小さなスリルを味わい
       子供の頃のジャングルジムを思い出したな
        白のジーンズが土で汚れたのがなぜか嬉しかった

     下りはロープウェイで一気に下る
      乗客は僕一人だったので
       乗務員のお姉さんと談笑
        このロープウェイは生活用としても重要なのだとか
         うんそういえばこの坂の昇り降りは若者でもキツイ

     空き家が安く出てますよと言われ
      ロープウェイの側なら住んでもいいかなと
       昔の作家達のような生活をふと思ったりした

     再び路地裏を丁寧に眺めながら港へ
      向島との間の海は大きな河のようだ
       実に恵まれた港としての地形
        ただ帆を操るのはなかなか苦労しただろう

                     尾道港.jpg

     尾道ラーメンを食べて
      店を出る頃はリハーサルの時間
       久々のゆったりした散策は
        足の筋肉痛をお土産にしてくれた
         今から オエコモヴァ
          尾道...猫の住む街...いい街でした
タグ:尾道
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山下清展と壁画 [散歩]

     2008.1.10               山下清.jpg

     日常的にいつも通る渋谷駅の構内に
      その雑踏の風景とは不似合いなポスターがあった
       山下清展
        僕はこの人の名はもちろん
         代表作のいくつかを知ってはいても
          実物を見たことはかつてなかった

     彼の放浪記は何度も映像化されてはいたし
      映画館でも観た事はあった
       でも彼の作品をじかに見たことが無いのだ
        これはいい機会だと8階の展示場に上った

     想像よりもはるかに人は多く
      狭い会場にはかなりの作品が並んでいた
       作品は年代を追って並べられているのだが
        その幼少の作品から完全に虜になってしまった
         何で今まで僕の眼に触れずにいたのだと...
          頭だけで知っていた気になっていたんだな
           きっとそういうものは自分の中にたくさんあるはず
            知識として分かった気になるんだね

     ポスターになっていた自画像の貼り絵
      代表作の長岡の花火
       そして欧州を旅した時の作品群
        晩年の東海道五十三次...
         どれもこれも瑞々しく息づいていた

                     nagaoka.jpg
     あまりにも特徴的なコメントと共に
      その画たちは力強く呼吸していた
       いいものを観させてもらったな...
        余韻と共にその足で階下に下りると
         岡本太郎の巨大な壁画「明日の神話」が
          いつもどおり見下ろしてくれる

     東京は大都会だけあって
      こういうものに溢れているのに
       気持ちが貧しくなっていたら意味が無い
        そう思いながらまたこの壁画からも力をもらった

            明日の神話BlogS.jpg
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聖イグナチオ教会のマリア像 [散歩]

     2008.12.16              聖イグナチオ.jpg

     ザ・リガニーズの撮影が紀尾井坂であり
      その帰りに四谷までふらりと土手を歩いた
       駅の向かいに聖イグナチオ教会がある
        友人の結婚式で訪れた事があったが
         改装されすっかりモダンな建物になっていた

     入り口の横の中庭の目立たないところに
      そっとマリア像がたっている
       とても柔らかい表情とその佇まいは
        たとえ信者でなくても癒されるに違いない
         通りすがりでも注意すれば見れるので
          これからここを通る時は
           このマリア像から何かを感じとろうと思った
            祈りの仕方は忘れていても
             祈る事はきっと誰にでも出来るから
              幼い頃を思い出してやってみようと思った
               そう来週はクリスマスなんだな...
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今日から4月 [散歩]

     2007.4.1       

      桜満開の日曜日
       今日から4月
        暖冬でこの先どうなるのだろうと
         不安を感じていたなかで
          自然は見事に暦にあわせてくれた

      考えてみれば正月,節分,年度など
       一年に何度も節目がある
        小学校の入学式の校門の前での写真は
         背中に満開の桜があった
          だから年度も桜に合わせて考えられたのかなと
           漠然と思っていたな...

                    
      満開の日曜日
       数キロにわたって続く呑川遊歩道の桜並木は
        沢山の人で溢れていた
         出店も多く 桜祭りという名に相応しいものだった
          満開と週末が珍しく一致し
           3日ほど前の夜中の嵐も
            花びらを吹き飛ばすほどではなく
             穏やかな日曜日だった

                      
      リハーサルに向かう僕の足を止めたのは
       太い幹の途中から顔を出した花たち
        ちょうど高山植物の様に身を寄せて咲いていた
         よく見ると隣の木とも微妙に花の色が違う
          どーんと爆発的に咲く花もそれは迫力だけど
           ひとつひとつの花も美しいもので
            高山ほどの厳しい環境ではなくても
             都会の空気の中で恒に健康体で居続けるのは
              それなりに大変なことだろう

      今年の桜は入学式までは保ちそうもないかな
       いい記念写真の背景になれればいいね
        
                           


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一休さん [散歩]

    2006.11.21              

      今日は一休さんでお馴染みの
       一休宗純 が亡くなった日
        88歳だったそうだから
         当時としては長生きだ
          「死にたくない」
           が最後の言葉だったらしい
            らしい言葉だな

      子供の頃はこの人の頓知に
        誰もが感心したものだ
         でも実在した人と知ったのは
          そう昔のことではない

      京都の 大徳寺 の塔頭, 真珠庵
       小さなお寺で普段は拝観出来ないけれど
        事前にお願いしておけば可能だ
         ここは彼が創建したと聞く
          数年前に訪れて
           その整然とした美しさに
            ただ驚き, 感動した

      亡くなったのは 酬恩庵
       墓もあるのだが
        観ることは出来ない
         宮内庁の管理下にある
          そう一休禅士は
           後小松天皇 の皇子なのだ
                               
      奇行でも知られる一休さん
       僕はこういう人が生きられた時代を
        羨ましいと思うのだが
         それはただの贅沢?
          亡くなったのは卯の刻
           朝で, もう過ぎてしまったけれど
            今夜は一杯飲んで
             とんち話でも思い出そうか

                                
      "そもそもいづれの時か夢のうちにあらざる
       いづれの人か骸骨にあらざるべし"


街に生きる猫たち <2006.11.15> [散歩]

    2006.11.16      

     街に生きる猫たち

      バンド名が のせいか
       猫たち の事を語るのがややこしくなる
        家の近くでいつも会っていた 三毛猫
         さっぱり逢わなくなってから半年
          最後に逢った時も懐かしそうに近づいて来て
           足の間に入ってきて鳴き声を上げた
            左目は完全にその役目を終え
             体中の毛もかなりはげ落ちてみすぼらしく
              今年の梅雨から夏を越えるのは
               これでは厳しかろうと思っていたから
                姿を見なくなってからは特に
                 遊歩道を歩くたびその姿をさがした

      結局はもう姿をみることもなく
       おそらくはその一生を終えたに違いない
        この歩道を歩く楽しみがひとつ減った
                            
                                 One Eyed Jack

      山陽自動車道 の広島に近い宮島PAにいた猫
       こいつも老いていて顔も BUSU だったけど
        とても人懐っこかった
         カメラを向けると突進してくるように近づく
          何度くり返しても上手く写真が撮れず
           BUSU面を収めるのに苦労した

               
                      宮島PA にいた不動明王のような面の猫
                        いいキャラしてたな
      広島の 薬研堀 にいた猫達も
       人を恐れなかった
        一匹はまだ半年くらいの子猫だったが
         首輪を付けられ子犬のように飼い主と
          深夜の散歩だった
           もう一匹は歩道際で御休憩中を
            声をかけて起こし職務質問をした

               
                        のんびりしてたのに邪魔してゴメン

       がほとんど飼い主とともに整然と生活するいま
       お互いに存在を認め合って都会に生きる生き物は
         ぐらいになってしまった
         もちろんどんどん住み辛くもなっているだろう
          それでも君たちが生きれる街は
           まだましだと思っておこう
            少し見渡せば が悠然と歩く姿が
             遠くに見える街に住んでいたい


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友を偲ぶ会に足を運んだ [散歩]

     2006.9.14        

      もう6年になるんだなって思った
       その年の9月に
        友人二人をほぼ同時期に失った
         一人は僕らが猫を結成した時からの友
          ユイ音楽工房の創始者の一人だった
           つまり大学の同窓生でもあった

      奥山 茂 君
       度の強い眼鏡の奥の
        垂れた目が印象的
         大学時代から
          コンサートなどのイベントを
           企画するサークルの長だった

      楽しいお酒は誰もが忘れることはないだろうね
       ソーラン節を舞うのがハイライトだったな
        夫婦で一緒にテニスをするんだと
         ずいぶん前に語っていた
          酒の席で十円玉の縁を
           指先だけで綺麗に曲げてしまう
            あの超能力の秘密は
             結局聞き出すことは出来なかった

      そして 木澤 恵 君
       20代に原宿や青山を飲み歩いていた頃からの
        これもまた長いつきあい
         ずっと原宿ペニーレーンの店長をしていた
          長身で人なつっこく
           良く喋るキャラに惹かれ
            何度も通うお客さんも沢山いた
             誕生日は僕と同じ
              店の開店記念日でもあったから
               一緒に良く盛り上がったね

      その後は店を変わる度に
       訪ねさせてもらった
        彼がいれば安心出来る雰囲気が
         どの店にもあったな

      9月3日に奥山茂,木澤恵 両氏を偲ぶ会が
       原宿ペニーレーンで行われ
        沢山の人が集った
         夕方からこの日を待ってたとばかりに
          皆押し寄せた
           二人の思い出と
            それに纏わる沢山の逸話
             話はいつまでも尽きない
              離れがたいというのは
               こういう時にこそふさわしい言葉なのか

      もう逢うことの出来ない友
       でも間違いなく心の中に生きている
        皆がそれぞれ
         それを確かめられた夜だった
          宴はKidに場所を移し
           深夜まで続いた
            気持ちの良い酔いだった


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お墓参りと八百屋お七 <2006.8.12> [散歩]

   2006.8.12                 

     7月20日海の日
      まだ梅雨は明いていなかったが
       盟友" 田口清 "の墓をお参りした
        慌しいスケジュールだったので
         長居はできなかったのだが
          ここ白山の 圓乗寺 の田口家の墓には
           いつものように花とビールが置いてあった

     二年前の同じ日
      メンバーとやはり墓参りをし
       帰りの居酒屋で再結成の話をしたのだから
        僕達にはいろんな意味で特別な日なのだ
         あれからもう15年も経ってしまったんだなと
          線香をあげながらも感慨はひとしおだった

     ここ 圓乗寺八百屋お七の墓 があることでも知られている
      江戸の町に火を放って若干16歳で死罪になった話
       実話でありその後歌舞伎や浄瑠璃などで
        人情ものとしてあまりにも有名になった
         実際はボヤ程度の火事で
          大きな被害にはならなかったらしい
           だから江戸の民衆の同情を買うことになった
            火事になればまた惚れたあの男と会うことができる
             幼い発想とはいえこの手の話は人の心を惹きつける

                                         
     東京に名前が変わってからまだ150年足らず
      江戸時代が260年以上だから
       この街に生まれ育っていながら
        江戸 のことをほとんど知らないのは
         とても肩身が狭い気になってきた
          「花吹雪桜一家と申します」も出来た事だし
           そろそろこの街をさがす旅に出ようか

                   
                圓乗寺とお七の墓
                                     そして一勇斎国芳(1797~1891)が描いた錦絵


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