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温泉とは [旅]

   2011.10.30   daiichi.jpg

   養老牛温泉 だいいち

   北海道ツアーも何度目かになると
    観光気分はすっかり抜けてしまう
     まあ音楽をするのだから
      当たり前なんだけれども

   ツアーの計画は僕がたてるわけで
    猫のツアーは基本が休み無しなのだ
     長年やると判るのだけれども
      妙な休息はかえって
       体のリズムを狂わせる

   朝ご飯を食べ,チェックアウトし
    次の目的地に邁進する
     リハーサルを終え
      ふらりと散歩したりして,リラックス
       食事をすませ,会場へ戻り準備
        精神集中をして本番へ...

   ライブが終われば一気に心身を解して
    皆さんとの打ち上げに...
     飲み食い喋り, 笑い倒して宿へ戻る

   この繰り返しなのだけど
    空気と土の香りと来てくれた人達が
     いつも僕らの鮮度を保ってくれる
      だから10日連続でもヘイチャラ

   ただ,東京に戻ると一気に
    雑巾の様に疲れが吹き出るのだが...

   今回の北海道ツアーはどうしても
    中標津の後のスケジュールが決まらなかった
     こうなると...
      OFFにするしかないじゃないか

   こうして中標津の翌日は
    完全に休みになった
     こうなったら遊ぶ事しか頭に無い
      以前から鮭の遡上を是非見たいと思っていた
       北海道ツアー告知のトップの写真が白鮭なのも
        そんな想いから

   ただ勇んで見に行ったサーモンセンターの
    標津川の堰はここ数日間の雨のせいで濁り
     魚影が全く見えなかった

   センター内で、引き込まれた鮭達の墓場を見るだけという
    残念な結果になってしまった

   その時に頭を過ったのは
    中標津の師,栗山先生の言葉

   「車で30分くらいのとこに最高の温泉があるよ」

   予定のひとつだった牧場見学もすっ飛ばし
    開陽台の展望もそこそこに
     養老牛温泉へまっしぐら

   山沿いに近づくとにわかに
    秘境の雰囲気が漂うから不思議だ
     羅臼岳から続く知床連山の隣
      標津岳の麓にある養老牛温泉
       先生の言葉が俄然真実味を帯びてくる
        いつも冗談とギャグばかりの先生なので
         さほど期待はしてなかったのだ

   渓流の音が音量を上げだし
    傾いた陽が陰を作り出したその先に
     だいいち の看板が姿を現す
      おう! 着 い たぁ
       明かりが灯りだし
        真っ赤な紅葉の中での
         館の風情は抜群だ

   勇んで車を降り入り口に地下づくと
    入浴時間は終わりとの文字が
     ガーンと目眩で立ち眩みがする
      ここで引き返すわけ???

   呆然と立ち尽くす三人の姿を見つけ
    中から女性の救世主が...
     「入浴のみであればどうぞ」の言葉
      どうやら宿泊は満室の意味だったらしい
 
   三人は風呂へ突進する
    普通なら露天へまっしぐらなのだが
     ここは内風呂も素晴らしい...が
      通り過ぎて露天へ出ると
       楓の赤と渓流が
        惜しげも無く広がり
         おもわず一人でドヨメク

             風呂.jpg

   ドボンと身を沈め必ず出る言葉
    「生きてて良かった〜〜〜」

   眼下にある一段下の湯を見ると
    そこには"混浴"の文字が
     新井武士と探索に出かけると
      なんとモヤの奥に女性らしき姿が
       マジかよ?と
        慌てて新井武士に目配せすると
         「かなりのお年ですよ ↓ 」の答え
          やっぱりねぇ...

             露天1.jpg
             [カメラ]こうはならなかった...

   気を取り直し,温まることに専念
    ここ数日ぐっと冷え込んで来た北海道だが
     この湯は迷わずジンジン温めてくれて
      冷える頭部とのバランスが
       僕には絶妙だった

              風呂1.jpg

   丸太の湯船に入ったり
    内風呂に戻ったりで
     出てしまうのがあまりにも勿体なく
      結局二人をかなり待たせてしまった

              混浴.jpg
              [カメラ]こうもならなかった

   辺りはすっかり暗くなり
    川の流れが絶え間なく響く時間は
     身も心もデレデレにさせてくれる
      絶滅危惧種のシマフクロウも
       顔を見せてくれる木立の陰が
        蝦夷地にいるんだなと
         再確認させてくれる

               shimafukuro.jpg

   一日しか無いOFFだったけれど
    この場所を知った喜びは
     何よりだった...

   街に戻り先生と夕食へ
    個室回転寿司で酒盛りをしながら
     何度も何度も湯の感触を思い出していた
      また来るなら絶対にこの季節だなと...
       ほくそ笑んだ

                内風呂.jpg
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ナベ

猫さんの紹介でいつも素敵なアーティストと会えることに感謝しています。10/30 北海道で猫さんが酒盛りをされている頃、熊本尚廉では、井上ともやすさんのライブがありました。たくろうソングやメッセージがつまった歌が聴けた楽しいひとときでした。お話したら、とってもいい人でした。次は12/3の猫さんのライブ。楽しみにしています。マックのお話もぜひ聞かせてほしいです。
by ナベ (2011-11-01 13:56) 

tzneyan

 ナベさん!
井上ともやすの尚廉でのライブ、盛上ったでしょうね。
4年ほど前に知り合ったんだけど、凄いバワーで進化している男です。
全国を回るようになってきたので、来年以降にブレークして欲しいね。
拓郎のカバーも良いけれど、真骨頂は何て言ってもオリジナル。
素晴らしいです。
12月の僕らのライブも魅せますよ。
by tzneyan (2011-11-02 20:34) 

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