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アーサー・ペン [映画]

      2010.10.27          2.jpg

     アーサー・ペン

     もう一月も前になる
      アーサー・ペンが亡くなった
       友人のK君が 僕がBlogでこの事を書くのでは と思って
        覗いてはみたものの
         夏以降加筆がないと
          怒りのメールをくれた

     そう...アーサー・ペンの映画には泣かされた
      何といっても 奇跡の人
       アン・バンクロフトパティ・デューク の演技を
        あそこまで引き出せた力は圧倒的...
         二人はアカデミー賞の主演と助演をとった

     モノクロの映像の説得力は
      いま思い出すだけでもゾクゾクする
       井戸端のシーンだね...

     そして67年の傑作へと続く
      俺たちに明日はない
       僕にとってはこれ以上の衝撃を
        再び受けろと言っても無理だろう
         インパクトは「燃えよドラゴン」と双璧だった

     アメリカン・ニューシネマの最高傑作に異論なし
      ウォーレン・ビーティー フェイ・ダナウェイ
       ジーン・ハックマン マイケル・J・ポラード
        そして エステル・パーソンズ ...
         こんなに恐ろしいキャスティング
          いったい誰が考える?

     はやくも寒気がする...
      主題曲の フォギーマウンテンブレイクダウン
       頭の中を疾走する....
        逃げる...逃げる...逃げる...
         見事に悪がヒーローになる瞬間

     何故あんなにときめいたのだろう?
      アウトローに惹かれるのは
       いつの時代もそう変わるものではない
        60年代という時代背景は大きいか
         ベトナムロックヒッピー安保...
          ディランビートルズ... 学生運動

     高倉健とともに ボニー&クライド は痛快だった
      ベトナム戦争を抱えたアメリカ人の表現は
       まともに僕の心を串刺しにした
        アーサー・ペン恐るべし...

     何度観たかな...
      クライドがボニーを迎えに行き
       ボニーが着の身着のまま階段を駆け下りて来て
        車に飛び込むシーン
         強烈に加速して車は消え去る
          あぁ...
           そこにすべてが凝縮されている

     「奇跡の人」の ヘレン・ケラー の言葉に
      素晴らしいものがあった

     "人生はどちらかです
      勇気をもって挑むか 棒にふるか"

     アーサー・ペン という監督を知って
      僕は豊かな時間をおくることが出来たんだな
       心から感謝だ...
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コメント 2

バンビ

アーサー・ペンの作品ですね…。
書いてくださると思ってました。

 >何度観たかな…
私の場合は「奇跡の人」です。
もちろん未だ生まれていませんから(ウソです…)
スクリーン鑑賞はしていませんが、その代わり何遍も何遍も…。
やはり井戸端のシーン。
それから、それとは対極にある食堂のシーンには圧倒されました。

舞台版が先にあって、後に映画製作されたとのこと。
二人の演技を引き出すだけではなく、映像にしてあれだけの迫力!
モノクロ画面と無言(セリフなし)の世界の何と饒舌なことでしょう!

「ボニーとクライド/俺たちに明日はない」。
 >そこにすべてが凝縮されている
2階の窓から顔を出してから降りて来る冒頭のシーンでしょうか?
私は、ラストの銃殺されるシーンがかなり衝撃的で、
訳もなく虚しくなった記憶があるのです。

映画は旬のもの。
でも、大人になった今(って十二分にオトナ過ぎですがぁ…)
たまにはこうして旧作を掘りおこしてみてもいいかな、と。
「アリスのレストラン」「小さな巨人」が気になるところです。

合掌。
アメリカンニューシネマの父・アーサー・ペン。
by バンビ (2010-11-07 22:59) 

tzneyan

 バンビさん!
コメントありがとう。
僕の勘違いで
ボニーがクライドを迎えに行き
ではなく
クライドがボニーを迎えに行き
でした。
うっかり...。
「アリスのレストラン」も「小さな巨人」も観ましたね。
by tzneyan (2010-11-15 18:14) 

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