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ポール・ニューマンへ ありがとう [映画]

    2008.9.28                 PN.jpg

    ポール・ニューマン

    この人がいなければ
     僕の青春時代はもう20%は暗かった
      そう, 眩しいくらいに素敵だったからね...

    初めて劇場で出会ったのは「栄光への脱出」
     イスラエルが今のパレスチナの地に
      建国されるまでを描いた作品
       正直言って当時の世界情勢に疎かった12歳の僕には
        さっぱり伝わってこない作品だった
         注目されていたユダヤ系の若きニューマンが
          スターになるべくして抜擢されたのだろうし
           第ニのマーロン・ブランドとも言われていたな
            そして遡って観た「傷だらけの栄光」
             映画だけに限らず漫画などの
              すべてのボクシング物のお手本になった

    そして痺れてしまったのが「ハスラー」...
     早く大人になることを夢見ていた僕には
      石原裕次郎よりもはるかに衝撃的だった
       大人の世界を垣間見る喜びは
        何物にも代え難かった
         最高傑作はこの作品だと思う
          続編は彼を主演男優賞に選ぶための
           ただのスケープゴートだったね

    「動く標的」「暴力脱獄」と続いて
     大人になった僕が拍手喝さいをしたのは
      もちろん「明日に向かって撃て」と「スティング」
       ジョージ・ロイ・ヒルとレッドフォードとの出会いもあったけど
        奇跡とも言える二作品だった
         アメリカンニューシネマと言われた作品群の
          真の力強さを見せ付けてくれた
           世の中はすべて良い方向に向かっていると
            まともに信じ込んでしまうくらいだった
             大人とは言ってもまだ幼かったんだ

    「スラップ・ショット」が最後に拍手をした映画かもしれない...
     もうずいぶん前になってしまった
      とてつもない存在感を持った役者になっていったけど
       次第にすれ違っていった事はいた仕方なかった

    綺麗な眼をした役者だった
     今でこそ金髪, 青い瞳の男優などそう見かけない
      ポール・ニューマンの眼は人間の持つ様々な感情が
       そこにすべて凝縮されていて思わず吸い込まれてしまう
        類まれな役者だったね...

    日本のお茶の間でも愛されていた
     車のCMでしか知らない人にも
      その人柄は確実に伝わっていた
       激しい波にも揉まれて来た
        いい人生だけではなかったようだ
         でも彼を思う時に幸福感を感じてしまうのは
          残してきたものの大きさなんだね
           それらは不滅だからね

    アクターズスタジオの出身
     マーロン・ブランドやジェームス・ディーンの後継者として
      しかし反逆者としてではなく
       次第に自然体の最も美しい姿を見せてくれた
        個人的な社会への貢献の仕方は
         何物にも代えがたく凄みさえも感じる
          ひとつの時代が終わったと言えばそれまで
           でも決して終わらせたくはないね
            ずっと僕の中で生きていてほしい
             とにかくこんな人が素敵なんだから...

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コメント 8

織姫

久しぶりに映画のお話しですね。THE HUSTLERは、DVD大好き友人がうちに持ち込み一緒に見ました。その友人に誘われて、昨日公開になった映画を夜観てきました。リチャード・ギアとダイアン・レインが出演している映画です。テーマは、人生の立て直しだったのかなぁ?細長い島々が長く続く海の中道がとても奇麗でした(^^)そろそろ、アニメ映画から卒業しようと思える作品でした。フルートも手元に戻り、ピカピカです(^^)
by 織姫 (2008-09-28 12:53) 

Max

せっかくの話題がポール・ニューマンなので・・。
青い目の綺麗な、いつまでも少年の様な人でした。
あの当時評判だった「ローショー」を飾っていたのが
ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、ジュリアーノ・ジェンマ
チャールズ・ブロンソンにアラン・ドロンでした。
子供だった私には、全部が全部、大人の世界。憧れました。
常やんの青春を20%も明るくしたって、凄い影響力ですよね!
by Max (2008-09-28 23:27) 

カーノ

おけいさんも書かれてましたが、
ポール・ニューマンの訃報はちょっとショックでした。
素晴らしい俳優さんで、しかも社会にも目を向けて、
チャリティーなどもしていて、
人間的にも尊敬できる方のようでした。

ご冥福をお祈りします。

映画とは関係ないですが、萌ライブの予約申し込みしました。
益々現実に近付いてきて嬉しいです。
by カーノ (2008-09-29 09:39) 

tzneyan

 THE HUSTLER は尖ったニューマンの最高傑作ですよね。
その後も社会からはみ出た役柄は常に根底に流れていて...ずっと惹き付けられたものです。
織姫さん,フルートも復帰ですね。
by tzneyan (2008-09-29 13:28) 

tzneyan

 ロバート・レッドフォードがどんなコメントをしたかは興味深いですね。
ジョージ・ロイ・ヒルは「リトルロマンス」の中で「明日に向かって撃て」「スティング」のシーンを登場させました。
彼にとってもかけがえのない作品だったのでしょう。
60年代から70年代にかけての激しい時代。
とかく暗く重くなりがちだった世の中での清涼剤のような作品が多かったですね。
しかも芯がびしっと通ってました。
Maxさんは俳優のブロマイド等もドサッと保存してるのですね。

by tzneyan (2008-09-29 13:45) 

tzneyan

 社会活動はアメリカの有名人にとっては義務化されているようなところもあるのでしょう。
でもポール・ニューマンのそれはレベルが違ってました。
人柄がそうさせているとしか思えませんね。
カーノさん萌で逢える事を楽しみにしてます。
by tzneyan (2008-09-29 13:50) 

nyantarou

テレビで久しぶりに観たのが訃報だったのは本当に残念でした。
25年ほど前観た「評決」ですごい感銘を受けました。後年のチャリティ活動などを知り更にまたファンになりましたが・・・。  チャールズ・ブロンソンに続くショックです。 思い出します。中学の頃買ったEP版「男の世界」名曲ですよね~。 
by nyantarou (2008-10-01 14:32) 

tzneyan

 nyantarouさん,「評決」も良かったね。
新境地というか...ハスラーがダブったりしました。
チャールズ・ブロンソンもそうだけど,皆キャラクターが明確だったよね。
そこの部分に強く惹かれるって...。
「男の世界」...マンダムですね。
強烈でした。
by tzneyan (2008-10-02 11:34) 

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